自然治癒力という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
自然治癒力というのは、体の免疫系やホルモン系、循環器系に働きかけて、健康を維持している大きな力のことです。
免疫力は自然治癒力の一部ととらえることができます。
私たちの体は自然治癒力の指令で神経が伝達し、ホルモンが働き、免疫力が作動して機能が維持されています。
この自然治癒力を高める最善の方法は、気力を充実させることです。
人間は気力が充実し、目標に向かって前向きに生活しているときには、不思議と病気にかからないものです。
気力が自然治癒力を活性化させて、免疫力を高めるためです。
日頃から気力を充実させ、免疫力を高めるために効果的なのが気功法です。
気功法というのは「古きを吐いて、新しきを入れる」という呼吸法に基づいて、正しい「気」を養い、心身の状態を本来あるべき姿に調える健康法です。
気功法の呼吸法は、吸う息以上に吐く息を重視します。
吸う息によって、きれいな酸素が入り、酸素濃度が高まりますが、吐く息によって体の老廃物が一気に出て行くのです。
余分なものを体外に排泄するためには、息を全部吐き切ることが重要です。
呼吸法というのは、すぐに効果がでるものではありませんから、毎日継続して行なうことが大切です。
<呼吸法の実践>
①両足を肩幅に開き、肩の力を抜いて自然に立ちます。
②息を吸いながら、両手を左右に広げ、大きな輪を描く感じで頭上に上げていきます。
③両手を頭上に上げたら、左手(男性は右手)を前にして両手を交差させます。
④息を吐きながら、組んだ手を胸の前までおろし、このとき膝を少し曲げます。
⑤指をほどいて、両手を左右に開き、息を吐ききったら、手は下に下ろします。